———————————— 対象 ————————————

●人事部門担当責任者と人事部門の主要リーダークラスとします。

———————————— 主旨 ————————————

●ミドル・シニアの人事課題を明らかにするワークショップ

 ワークショップは、人事部門トップを中心に、人事部門のマネジャー、リーダーなどのキーマンを一同に集めて、ミドル・シニアの人事課題を明らかにする場となります。
 主要幹部の考えをまとめることが出来るので、課題の共有が出来るとともに、何をやらねばならないか。方針決定の場にもなります。

——————————- ワークショップの狙い —————————-

●ワークショップ

 ワークショップは、事前の情報収集を行えば、議題により、3h程度から半日で実施できます。

  1. 関心事の列挙:会社の将来に対する課題を徹底的に列挙することで、問題が見えてきます。
  2. 分離分解:関心事の記述を明確にし、分離分解し整理する。
  3. 課題化:問題を課題表現(〇〇を実施する)へ転換し、編成します。
  4. 評価と優先順位:課題を評価し、優先順位を決め、取り組むべき課題を決定します。
  5. 計画:課題の実施にむけ担当とスケジュールを決めていきます。

●人事部門の連携を強化

  • 多くの企業では、人事、教育、採用と縦割りの弊害が出ていると感じます。
  • 本来人事部門は、同じ目標・視点を持ち連動して運用すべき部門です。
  • 互いの連携を強化し課題の実施に向けプロジェクトを作ることで、人事部門の強化に繋がります。

—————————– ワークショップの進め方 —————————–

●事前調査

  • 人員構成:全体の年齢分布と、将来定年推移を確認。
  • 人事制度:影響する制度を確認。(給与・賞与、定年、再雇用、副業許可など)
  • 教育研修:40代以降対象の教育研修を確認。(同年齢で一斉に実施するもの)
  • その他:出向・転籍の有無、シニアの業務内容、問題・課題、モチベーション

●シニアの有効活用を考える

シニアの有効活用が出来ていない問題を以下の観点から列挙する。

  1. 雇用延長制度の目標・目的
     65歳までの雇用延長が法律化され制度化するときにどう考え、どのようにゴールを定めたのかに起因する問題。
  2. 設計「計画」
     どのように制度化を考えたのか。制度設計上の問題。処遇や働く環境。
  3. 開発「徹底」
     対象者に対しての意識付けや、説明、教育などの問題。設計通りに実行徹底するための仕組み上の問題。
  4. 運用
     実際に運用してみて、出てきた問題。モチベーション問題。

●内容の確認と層別、ラベル作り

  1. 問題の追加修正:関連して付け加えたい内容を挙げる。70歳まで雇用延長した際の影響について見直す。
  2. 列挙した問題の整理:内容を確認し、グループ化したうえで、名前を付ける(ラベル)。

●問題の課題化

  1. 方策:問題に対処する方策を挙げる。対応可能なステートメントに書き直す。
  2. 評価:問題・課題を評価し、優先順位を決める。

●対応テーマの選定

  1. 選定:優先順位上位のテーマから、緊急度が高く、効果の高い対応策を選定。
  2. 実行の確認:テーマ別に、実行に必要なリソース、予算、時間を検討する。

●計画立案

  1. 役割選定:誰が何をやるのか、どう組み立てていくかを決めます。
  2. 実行計画:役割別に課題の対応策をWBS(作業分割構成)に落とし込み、活動計画を作成し、マイルストーンを置いてプロジェクトの進捗管理を行います。