AIとの付き合い方 ― シニアのためのAI講座 ―(2)

第2回:AIとうまく付き合う距離感

 前回お話しした通り、AIには欠点があります。
 しかしそれは、人と付き合うときに感じることとよく似ています。完璧な人がいないように、完璧なAIもありません。大切なのは、うまく付き合うための距離感です。

AIと付き合うための考え方

1.まず「話し相手」だと思う

 「正解をくれる人」ではなく、「考えるヒントをくれる相手」と考えると、気が楽になります。
 AIは先生でも上司でもありません。どちらかと言えば、気軽に相談できる相手です。

2.一回で信じない

 人の話を聞くときも、「本当かな?」と一度考えますよね。AIの答えも同じです。
 うなずきながら聞く、でもすぐには決めない。この一拍が安心につながります。

3.大事なことほど、自分で確かめる

 健康やお金、契約や判断といったことは、AI任せにしません。
 AIは下調べや整理役。最後に決めるのは、あなた自身です。

4.分からないときは聞き直す

 人には聞き返しにくいこともありますが、AIなら気軽に聞けます。「短くして」「例を出して」「もっと簡単な言葉で」。
 遠慮はいりません。

5.うまく使えなくても気にしない

 相性の合わない人がいるように、AIにも向き・不向きがあります。
 使わない日があっても問題ありません。必要なときだけ使えば十分です。

6.「考える役」を手放さない

 AIは便利ですが、考える楽しさまで代わってはくれません。
 考えるのは人、まとめるのを手伝うのがAI。役割を分けることで、長く安心して付き合えます。

7.ときには距離を取ってもよい

 毎日使う必要はありません。
 どんなに親しい相手でも、距離が近すぎると疲れてしまうものです。

第2回のまとめ

 人と同じように、AIにも付き合い方があります。
 AIは「頼れるけれど、頼りきらない相棒」でよいのです。
 AIは代わりに生きてはくれませんが、隣で考えてはくれています。