AIとの付き合い方 ― シニアのためのAI講座 ―(4)
第4回 AIには「話しかけ方」があります
― 検索ではなく、会話として使ってみる ―
これまで、私たちは調べものをするとき、検索エンジンに単語を並べて入力してきました。
生成AIも同じように見えますが、実は使い方の考え方が少し違います。
生成AIは、単語を探す道具というより、話を聞いてくれる相手に近い存在です。
この回では、初めての方が「こう使えばいいのか」とイメージできるような話をしてみたいと思います。
1.単語を並べるより、状況を伝える
検索エンジンでは、「スマホ 写真 整理」のように短い言葉で調べます。
生成AIの場合は、もう少し自然な言い方が向いています。
たとえば、スマホに写真がたくさんたまってしまいました。あまり機械が得意ではないのですが、簡単な整理の方法を教えてください。
このように、自分が困っている状況や前提を一緒に伝えることで、AIはそれをくみ取った答えを返してくれます。
長くても、きれいな文章でなくても問題ありません。
2.最初から上手に聞こうとしなくてよい
「うまく聞かないと、正しい答えが出ないのでは」と感じる方もいるかもしれません。しかし、生成AIは一度きりのやり取りではありません。
返ってきた答えに対して、
- もう少し簡単にしてください
- その方法は私には難しそうです
- 別のやり方はありますか
と、聞き直すことができます。
これは、人に相談するときと同じです。一度で話が通じなくても、
言い直せばよいのです。
3.会話を重ねることで、答えに近づく
生成AIの特徴は、会話を続けながら考えを深められる点にあります。
たとえば文章を作る場合でも、
- お知らせ文を考えてもらう
- 少し硬いと感じたら、やわらかくしてもらう
- 高齢者向けに書き直してもらう
というように、やり取りを重ねることで、自分の希望に近い形へと整っていきます。
最初の答えは「完成品」でなくてもかまいません。一度で答えを求めないことが大事です。また答えは必ずしも正解とは限りません。必ず事実関係を確認するようにしましょう。
4.AIは命令する道具ではなく、相談相手
生成AIは、正確な命令文を入力しなければ動かない機械ではありません。
- うまく言葉にできないまま聞いてもよい
- 途中で考えが変わってもよい
- 「よくわからない」と伝えてもよい
相談するような気持ちで向き合うことで、AIはより役に立つ存在になります。
第4回のまとめ
- 生成AIは検索エンジンとは少し違う
- 単語よりも、状況や気持ちを伝える
- 一度で決めず、会話を重ねる
- 人と話すように使えばよい
今回の連載はここまでとします。
AIの使い方は人それぞれで、サービスも日々増えています。
次の機会には、私自身の仕事などでの使い方もご紹介できればと思います。
