個人秘書としてのAIツール(1)
第1回:新たなスタートにAIを秘書にしてみませんか
AI入門講座というコラムを連載しましたが、次のステップでとして最近話題になっているNotebool LMというAIサービスを紹介したいと思います。このAIは他の生成AIサービスとは少し違った特徴を持ち、自分自身に特化した使い方ができます。
~「身近な記録」から、あなたの本当の強みを見つけ出す~
定年を前に「自分の強みは何だろう」と自問自答しても、なかなか答えは出ないものです。それは、自分の凄さは自分にとって「当たり前」すぎて、見えなくなっているからです。
そこで提案したいのが、GoogleのAIツール「NotebookLM」を、あなた専属の「有能な秘書」として雇うことです。
1. AIとNotebookLMのポジション:あなたの「知識」だけを頼る秘書
世の中にはChatGPTなど様々なAIがありますが、NotebookLMは少し特殊です。
- 一般的なAI: インターネット上の膨大な情報から「一般論」を答える。
- NotebookLM: あなたが渡した資料(ソース)だけを読み込み、その内容に基づいて答える。
つまり、会社から持ち出せない情報の代わりに、あなたの手元にある「私的な記録」を渡せば、世界で唯一、「あなたのことだけを詳しく知っている秘書」になってくれるのです。
2. AI秘書に預ける「ぶなんな、けれど大切な記録」
まずは、以下のような身近な資料を「ソース」として読み込ませてみましょう。
- 異動や退職時にもらった寄せ書き・挨拶メール: 他者からの感謝の言葉には、自分では気づけない「信頼の理由」が詰まっています。
- 長年書き溜めた仕事ノート: 走り書きのメモであっても、あなたが何を大切に判断してきたかの「思考の型」が残っています。
- 趣味や資格の学習記録: 何に情熱を注げるのか。その集中力は、次のキャリアの強力なエンジンになります。
3. 実践!スマホでパシャリと撮るだけで準備完了
「手書きのノートをAIに渡すなんて難しそう」と思うかもしれません。でも、Googleの技術を使えば驚くほど簡単です。
- スマホで撮影: 大切なノートのページをスマホのカメラで撮ります。
- Googleドライブへ保存: 撮影した写真をGoogleドライブに入れます。
- 「Google ドキュメント」で開く: パソコンのGoogleドライブ上で画像を右クリックし、「アプリで開く > Google ドキュメント」を選択します。
これだけで、写真の中の文字が魔法のようにテキストデータに変換されます(これがOCRという技術です)。あとは、その文字をNotebookLMにコピー&ペーストするだけ。
4. AI秘書への最初の頼みごと
資料を読み込ませたら、チャット欄にこう打ち込んでみてください。
「この記録から、私の『仕事に対するこだわり』を3つ教えてください」
AI秘書は、あなたの歩みを丁寧に振り返り、「あなたはいつも、周囲との調和を最優先に問題を解決していますね」といった、客観的な気づきを届けてくれるはずです。
まずは今日、引き出しに眠っている「お気に入りのノートを1ページ」だけスマホで撮ってみることから始めてみませんか?
その1ページが、あなたの新しいキャリアを支える「AI秘書」との、記念すべき最初の共同作業になります。
