下やんの釣れ釣れ草 vol.4

下村義邦

◆中乗りオジサンの船宿応援メソッド

・予約から乗船まで

－予約からサービス開始。予約時に情報を把握する。どんな団体かを確認する。
－幹事を喜ばせる。（仲間に良い顔ができるように何をしてあげられるか）
－釣行場所や直近釣果、準備物の確認、対象魚のタックルや仕掛けの情報提供など。
－駐車場案内、集合場所案内、乗船時の確認事項、席順。
－乗船案内とフォロー。
－貸し道具の確認や仕掛けの確認。

・釣り指南

－貸し道具の説明と釣り方のレクチャーを行なう。
－安全第一、諸注意を簡潔に述べる。
－本日の様子を伝える。（潮時、風、波、釣り場所、対象魚情報など）
－釣り開始時のポイント（水深、誘い方、投入注意、入れなおしのタイミングなど）
－状況を把握（どんな釣り方をしているか、棚は合っているか、楽しんでいるか）
－アナウンス（これが釣り中は最重要）
　船頭が何を言ってくれるか、客はそれだけが頼り。ここを工夫すれば、リピートが取れる。入れて上げての二言しか言わない船頭が多すぎる。いかに的確なアナウンスをするかでファン倍増、中乗りオジサンが支援する。
－中乗りオジサンは、気の利く人でないとダメ
　顧客第一で、釣り方支援、トラブル対応、魚の締め方、取り込み支援など。

・アフターフォロー

－釣り終了後に何が出来るか。出来ることを考える。（軽食サービス、ドリンク、土産、捌き方や魚料理のレクチャーなど）
－サービス券（乗合い１名無料券、次回○○サービス券など、幹事にそっと渡すとまた使ってくれる）

◆おもてなしは、こだわりの押し付けであるべき

　どこの宿に行っても似たようなサービスが提供される。そこにはこだわりが無い。

・船宿の特徴は何か

　船の特徴は何か、釣らせるのか、サービスがいいのか、オカミが丁寧で昼ごはんが美味いのか、何かよそには負けないものを作る。
　「うちは、上がってきたら宿で軽食出すよ。美味しいよ。」
　「うちは、とにかく釣らせるよ。釣果は１番。」
　「うちは、とにかく船頭も中乗も動く動く、なんでも聞いて。」
　「うちは、来てくれたお客さんを大事に大事に扱う。」

・得意種目はあるか

　徹底的に拘りはもつべき。例えば、間口の育丸。イシダイ釣りは、ここ。１１月～１月は平日でも予約は取れない。１年前から予約で埋まってる。

・レクチャー

　釣り方を丁寧に教える。人気の宿は、レクチャーに拘る。初心者でも釣れるように、勘所を押えた指導を徹底する。ただし中級者以上にあれこれ言うのはマイナスもありえるので注意は必要。